MEMORIAL PROJECT 創立150周年記念事業・イベント
【開催報告】総長と行く立教源流を辿る英国の旅
2024年8月2日(金)から8日(木)にかけて、西原廉太立教大学総長と福田裕昭立教学院理事長、和田成史立教大学校友会会長を含む校友の皆様総勢16名で、創立150周年を記念し、イギリスで聖公会と立教ゆかりの地をめぐるツアーに出かけました。
ツアーでは西原総長がガイドとなり、参加者の皆様はイヤホンガイドを装着して解説に耳を傾けながら各所を巡りました。ウェストミンスター寺院や大英博物館では、神学、歴史、化学などに関する様々な学術的展示を観覧し、立教が大事にしているリベラルアーツの基盤を学びました。
途中、ロンドンを離れ、イギリス南東部に位置するカンタベリーを訪れました。
立教学院の原点である聖公会は、ローマ・カトリック教会の聖オーガスティンが西暦597年に英国カンタベリーに派遣され、初代カンタベリー大主教に着座したことがはじまりとされています。
その聖公会はじまりの地であるカンタベリーでは、大聖堂内にあるカンタベリー大主教座「オーガスティンの椅子」や、オーガスティン修道院跡で「オーガスティンの墓石」があった場所を直接目の当たりにし、西暦597年から続く聖公会の歴史を実感する特別な時間となりました。
期間中、聖公会の皆様と西原総長との深い繋がりにより、各所で特別な礼拝に参加することができました。カンタベリー大聖堂、セント・ポール大聖堂では、礼拝中に司祭から直々に立教150周年の祝福のお言葉をいただき、参加者一同で大いに感激しました。
8月6日にUSPG(United Society Partners in the Gospel:英国教会福音伝播協会)本部を訪れた際には、本部内のチャペルにて、西原総長が司式を担当し、ツアー参加者とUSPGの方々で原爆の被害に遭われた方々への祈りを捧げました。また、立教大学初代邦人学長で、初代日本聖公会邦人主教である元田作之進主教のステンドグラスを前に皆様で記念写真を撮影し、ステンドグラスのレプリカを贈呈いただくなど、温かい歓待もいただきました。
立教英国学院への訪問では、広大で美しい自然の中にたたずむ校舎を見学し、「食事の席では小学部~高等部までの異なる年次の児童を隣同士にし、互いに隣席を思いやるよう指導をしている」、という立教らしいお話が印象的でした。また、ロンドン立教会の皆様との懇親会を行い、イギリスの地で活躍されている校友の皆様のお話を聞き、立教を軸とした世界との繋がりを実感することができました。
ツアーを通して、校友の皆様と150周年の記念すべき年に立教の歴史・ルーツの深さを再認識することができた貴重な機会となりました。