MEMORIAL PROJECT 創立150周年記念事業・イベント

150th Anniv. 立教フェスティバル ~THE WILLIAMS DAY~

立教学院イベント

2023年12月2日(土)に、立教学院創立150周年記念イベント「150th Anniv. 立教フェスティバル ~THE WILLIAMS DAY~」が開催されました。立教学院の創立者であるウィリアムズ主教を記念するこの日、各界で活躍する「立教人」たちが大集結。豪華メンバーによるトークショーをはじめ、現役学生とトップアーティストらがコラボレートするパフォーマンスなどが行われ、大盛況のうちに終了しました。

 

当日の開催レポートを掲載します。

 

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学校法人立教学院の創立150周年の記念イベント「150th Anniv. 立教フェスティバル ~THE WILLIAMS DAY~」が12月2日(土)、立教大学内のタッカーホールで開催され、卒業生による一夜限りのスペシャルバンド「RIKKIO 150 COLLECTIVE」の特別公演が行われた。

 

 

バンドメンバーは佐野元春(S54卒、Vo・Gt)、白井良明(S51卒、Gt/ムーンライダーズ)、武川雅寛(S49卒、Vn/ムーンライダーズ)、里村美和(S52卒、Per)、小林俊太郎(H7卒、Key)、タカバタケ俊(H8卒、Ba)、シシド・カフカ(立教女学院、Dr)。音楽シーンの第一線で活躍する立教人たちが佐野の代表曲を演奏する、まさにスペシャルなステージが繰り広げられた。

 

 

灰田勝彦、高石ともや、鳥塚しげき、細野晴臣、高橋幸宏。立教大学出身のミュージシャンが写真とともに紹介された後、白井、武川、里村、小林、タカバタケ、シシド、そしてジャズ研究会の在校生(4人編成のホーンセクション)がステージに上がり、まずはインスト曲を演奏。続いてMCの徳光和夫、古舘伊知郎、宇賀なつみが登壇し、「今宵、タッカーホールがライブハウスになります。立教出身のミュージシャンが一堂に会する、こんな機会は1度限りだと思います」(徳光)と、このライブの意義が説明された。

 

古館の「立教出身の素晴らしいミュージシャンです、佐野元春さんどうぞ!」という紹介で佐野が登場する。1曲目は1992年のヒット曲「約束の橋」。凄腕ミュージシャンたちの力強い演奏とともに、前向きなメッセージを込めた歌が響き渡った。

 

 

ここで再び徳光、古館、宇賀がステージに上がり、メンバーにインタビュー。今回のスペシャルライブについて佐野は「150周年を記念したイベントということで、ここで卒業生のみなさんと一緒に演奏できることは本当に光栄です。今日はみなさんがご存じの曲を聴いていただきたいと思います」とコメントした。

 

古館が「次の演奏曲は『サムディ』です」と告げると、会場からはさらに大きな拍手が。「立教で学んでいた頃を思い出しながら書いた曲でもあります」(佐野)という名曲がタッカーホールを包み込む、歴史的な瞬間が実現した。

 

 

 

続いて、この季節にぴったりのインスト曲「Walking In The Air」が演奏された。白井、武川は音楽シーンに大きな影響を与え続けるムーンライダーズのメンバー。シシドは立教女学院在籍時からドラムをはじめ、現在はミュージシャン、俳優として活躍している。パーカッション奏者の里村は80年代から90年代にかけて佐野のバンド“ザ・ハートランド”に参加。そしてタカバタケ、小林は90年代後半から演奏家、プロデューサーとして幅広く活動。立教出身のトップ・ミュージシャンたちによる貴重な演奏はやはり格別だった。
 

 

「クリスマスは1年に1回、自分のことだけではなく、大切な人のことを思う日。特に子供たちのことを思うことが大切だと教わりました」(佐野)という言葉の後に披露されたのは、「CHRISTMAS TIME IN BLUE-聖なる夜に口笛吹いて-」。レゲエのリズムに乗ったロマンティックなメロディ、世界中のすべての人に向けられた祝福のメッセージによって、大きな感動が生まれた。さらに1980年のデビュー曲「アンジェリーナ」へ。しなやかなビートと〈今夜も愛をさがして〉というサビのフレーズが広がり、観客は手拍子で応えた。

 

古館の「これだけのミュージシャンが集まって、ここで終われます?」という声に応え、アンコールとして「ヤングブラッズ」を披露。ジャズ研究会のメンバーもコーラスで参加し、イベントは大団円を迎えた。

 

徳光にライブの感想を求められた佐野は「高校、大学時代もここで学びましたし、NHKの『ザ・ソングライターズ』でも、ここの講堂で収録させていただきました。卒業生のみなさんと演奏できたこと、とてもうれしく思います」と感謝を伝えた。立教大学の150周年のイベントで極上のポップミュージックが鳴り響く。立大の歴史に刻まれる、記念碑的なライブだった。

 

 

(音楽ライター森朋之)

(撮影:アライテツヤ / (c)Daisy Music)

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