RIKKYO VISION 立教未来構想

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立教大学

普遍的なる真理を探求し、
世界、 社会、 隣人とつながるために、
<Global Liberal Arts & Sciences>を究める大学へ

「普遍的なる真理を探求し、私たちの世界、社会、隣人のため働くことのできる、専門性に立つ教養人の育成」。この教育理念のもと、立教大学では創立以来、一貫してリベラルアーツ教育を実践してきました。その本来的目標は「世界を読み解き、変えていく力」を身に付けること。そして、立教大学が語るリベラルアーツとは、学生たちに、夢を語り、ヴィジョンを見させる教育です。それは、人類が探求しても未だ達成し得ない理想を、それでも追い求めるべき尊い価値だと提示し続ける教育に他なりません。これを使命として、立教大学はリベラルアーツ教育をさらに磨き上げ、日本の高等教育を牽引していきます。

一人ひとりの「人間の尊厳」を大切にし、他者の痛みに共感できる人を育てることも、立教大学が規範としてきたキリスト教の教えです。2021年には、個人の人格と尊厳を大切にすることを定めた「立教大学ヒューマン・ディグニティ宣言」を公表。この宣言を、大学における、あらゆる活動の根源的原理としていきます。

立教大学は、150年を超えて、創立200周年に向かって、普遍的真理を探求し続け、続く時代の、世界、社会に貢献できる人々を生み育てるという使命のために邁進します。「建学の精神」を再確認しつつ、時間と空間を超えて、人と人をつなぎ、世界につながる大学であることを大切にしながら、教える者と学ぶ者、そして、それを助ける者が、真に「誇れる大学」へと不断に変革していきます。

日本で、さらには世界で輝くオンリーワンの大学となることを目標とします。この150年間大切にしてきた立教大学が誇るリベラルアーツ教育を高度化しながら、<Global Liberal Arts & Sciences>を究める大学へと進化させていきます。そのために、主要には以下の新たな展開、改革に大胆に取り組みます。

  • <Global Liberal Arts & Sciences>教育のフラッグシップとしての「グローバル・リベラルアーツ・プログラム」(Global Liberal Arts Program: GLAP)の強化と「環境学部」の新設
  • 「RIKKYO Learning Style 2.0」の展開
  • 日本の高等教育を牽引する立教大学の国際化推進
  • 一線級かつ最先端の立教大学の研究者集団と研究力強化
  • 大学院教育のさらなる充実
  • 社会貢献・地域連携・学内インキュベーションの構築
  • 正課外教育・正課外活動の充実
  • 立教学院一貫連携教育と聖公会関係学校連携強化

立教新座中学校・高等学校

自分を知り自分を大切にすること、
自分を大切にするように
他を尊重することのできる
生徒を育みます

立教新座中学校・高等学校では、『自由の学府』という立教の伝統を受け継ぎ、生徒一人ひとりの個性を大切にし、一人ひとりの夢の実現をサポートしてまいりました。新しい時代を迎えても、この姿勢は変わらず、大切にしてまいります。

立教学院の掲げる2つの教育目標「テーマをもって真理を探求する力」と「共に生きる力」を育てるためには、まず、自分を知ることが大切であると考えます。そのことにより自己肯定感が高まり、また、自分の課題を明確にすることにもつながります。そして、自分を大切にすることにより、自分の前にいる人、身近にいる人が、自分を大切に思うのと同じように、尊重すべき存在であるということを自然に感じることのできる生徒を育みます。このことが、すべての人や物、環境へのリスペクトへとつながり、生徒のグローバルな視点、感覚を高めることとなり、自分と真理の橋渡し、人と人とを結び付ける橋渡しのできる力としての新しいリーダーシップを育むことができると考えます。この新しいリーダーシップ、グローバルリーダーとしての資質を高めていくことができるよう、日々の教育にあたってまいります。そして新たな時代にふさわしい、立教新座中学校・高等学校の教育のグランドデザインを、模索し、描き続けてまいります。

立教池袋中学校・高等学校

予測できないこれからの社会で、
周囲と協調性を保ちながら
リーダーシップを発揮できる
人材を育てます

立教池袋中学校・高等学校では、学院の大きな2つの目標(「テーマをもって真理を探求する力」と「共に生きる力」を育てる)を達成するために、より具体的な、時代に即した3つの目標を決めました。すなわち、リーダーシップ教育、シチズンシップ教育、グローバル教育の3つです。

  1. リーダーシップ教育

    多様な課題を抱える現代社会において、人々の協調・協働は不可欠です。
    その中で必要となる、誰もが発揮できる「新しいリーダーシップ」を育成します。

  2. シチズンシップ教育

    多様性あふれる社会に生きる一市民として、社会課題に気づき、解決方法を考え、実行する力を育みます。また、情報社会においてICT技術の善き使い手となる人々を育てます。

  3. グローバル教育

    世界全体を俯瞰する力と、ローカルな空間にもフォーカスできる眼差しを併せ持つ、グローバル社会に貢献できる人々を育てます。

これらの3つの教育の柱により、今後の予測できない未来でも活躍できる、社会のリーダーを育成します。適切な倫理観を持ち、社会でそれぞれが置かれた立場で、周囲と協調性を保ちながらリーダーシップを発揮できる、立教らしいリーダーを育てます。

立教小学校

尊重し合い、学び合い高め合う
児童・教師・保護者が集う
学び舎を目指します

立教小学校は、第二次世界大戦後の混沌とした時代に設立されました。当時の立教大学総長で、初代校長を務めた佐々木順三は、このように語っています。「立教学院の宗教教育は、小学校を設けることによって地に根をおろした木の如く力強く育つことであろう」。

こうした背景を持つ立教小学校では、キリスト教信仰に基づく人間教育に取り組み、さまざまな学びと経験、人や物との出会いを通して、毎日のお祈り・礼拝を土台に、学校生活全般において自他との相違を理解した上で尊重し合い、学び合い高め合う児童・教師・保護者が集う学び舎を目指しています。本校の教育が目指す児童の姿は次の通りです。

  • 友だちのよいところがわかる子ども
  • 広い視野でものを見られる子ども
  • 自分のよいところを表現できる子ども
  • すべてに感謝できる子ども

学院創立150周年を迎えた今、立教小学校では、「教科横断型の授業」や「異学年の合同授業」を増やし、各種行事や活動の中に子どもたちの「非認知能力」(創意工夫・ねばり強さ・思いやり・共感力・やる気・コミュニケーション力等々)を高めていけるような「しかけ」を意識的・意図的に取り入れていきます。この方針のもと、学校全体が学びの場であり遊び場となるような新校舎の、2027年竣工を目指しています。

一貫連携教育

混迷する現代社会を生き抜き、
未来を拓く 「人間基礎力」を
育成します

立教学院は、建学の精神を具現化する教育目標として「テーマをもって真理を探求する力」と「共に生きる力」を育てることを掲げています。この目標は、本学院における一貫連携教育の特色を教育の現場にどのように活かすかを明らかにするために、1998年に設定されました。その目標は教育活動に深く浸透し、各学校の創意と活力に満ちたカリキュラムの基盤となるものです。

人は、一人ひとり異なった存在であり、その人生において異なったテーマに出会い、そのテーマと対峙して、真理を探求していくことになります。社会的存在である私たちは、自己を知り、異なる他者の存在を知り、多様な個性と共にあることを知ること、すなわち共に生きる力があってはじめて真理を求め続けることができるとも言えます。「テーマをもって真理を探求する力」、「共に生きる力」という2つの目標は相互に関連し、独立したものではありません。これら2つの力をともに、高い水準で実現するためには、その基盤となる力量、すなわち「人間基礎力」の涵養が必要です。

立教学院一貫連携教育の目指す「人間基礎力」は3つの要素から成ります。1つ目は「アサーティブなコミュニケーション力」です。共生社会の課題に真摯に向きあい、課題解決へ向け、誰をも傷つけることなく、配慮をもって問題性を指摘し、協議し、協調して歩みを進めるためのコミュニケーション能力です。2つ目は「レジリエントな自己指導力」です。自己の定めた目標を達成するために必要な、他者の主体性を尊重しながら自律的に行動を決断し、困難な状況であってもしなやかに、粘り強く対処できる力です。最後が「イノベーティブな共感的発想力」です。多様性を最大限に尊重し、現代社会に新たな光を導くための、柔軟で創造的な発想力です。この「人間基礎力」は、混迷する現代社会を生き抜き、真実を見極める力でもあります。

キリスト教に基づく立教学院の教育においては、絶対者の前に謙虚な態度で真理を問い続けることが大切です。いかなる既成の知識も権威も「絶対」ではありえないことを知り、常に謙虚に既存の知の体系に疑問を持ち、隣人とともに問いを発し続けること、この態度の基礎を成すのが立教学院一貫連携教育の「人間基礎力」なのです。

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