SPECIAL CONTENTS FUTURE 50年後の未来は? from 2024

2074年を想像してみよう。

学部の視点から、
未来はどう変わっていくのか?

宇宙まで視界を広げ、
新しい世界を想像しています。

文学部

人間か、人間ではないか。
それが問題ではありません。

今や小説家の半分はAIの時代。膨大な文章パターンを学習して執筆するAI小説家の強みは、疲れずに何作でも作品を書ける点。一方の人間は、身体的な感受性と感情を創造力に転化して、全力で書き上げます。だから人間の心に深く響く作品が生まれるのです。でも、AI小説家はそんな人間の作品を学習するだけでなく、動物の思考まで理解しようとしています。人間とAIと動物の思考が入り混じって、名作が次々と生まれています。

異文化コミュニケーション学部

宇宙時代も
「異文化コミュニケーション」

スペース・コロニー? SDGsがうまくいかず、結局、地球に住めなくなった? 格差の是正とか貧困対策とかじゃなく、宇宙開発に資本を投入した? 地球人が考えたこと、やったこと、よく分からないな。
地球には、どんな人たちがいるんだろう。地球で、どんな社会を作ってきたんだろう。空の上から、そして地球の上で、とことん調べる。そして、どう変えるか、話し合い、変えていく。それが、異文化コミュニケーションの方法。

経済学部

地球にやさしい人ほど、
世界共通マネー長者に?!

世界共通のデジタル通貨「グリーンマネー」が円、ドル、ユーロなどに代わって使われています。人権や環境の保護は当然のこととなり、これらに配慮しない企業や個人は市場で生き残れなくります。地球や宇宙の環境を守り、人権を大切にすることの価値が評価され、そうした価値をもつところに「グリーンマネー」が集まります。「人権や環境を守ること」と「豊かであること」が同じ意味を持つようになり、人々の価値観も一新されます。

経営学部

同僚はAIです。

言葉だけでなく身振りや表情も読み取りながら会話できるAIの研究が進み、AIと一緒に働くことがごく一般的になっています。そのため、どの業務にAIを導入するかや、安心して人と共存するためのルールづくりが重要な経営課題です。このような正解のない問題に取り組むことこそ人間の役割。AIとともに働く職場をどれくらい豊かなものにできるかは、リーダーシップを発揮できる人間の力にかかっているのです。

理学部

量子の力を活用した自動運転で、事故や渋滞のない世界へ。

大規模シミュレーションを瞬時に行う量子コンピュータのおかげで、事故や渋滞の心配なく車やドローンの自動運転が実現し生活に役立っています。量子コンピュータは、原子の元になる量子の「重ね合わせ」や「もつれ」といった原理を計算に利用して驚異的なパワーを備えたもの。それまでのコンピュータの数億倍の速さの処理能力があります。10万台の車が渋滞しない最適ルートも一瞬で計算し、移動のストレスから解放されます。

社会学部

メタバース社会もバランスが
重要なのです。

3D仮想空間でアバターによる活動を行うメタバース社会。ビジネスやショップ、イベントなどさまざまなシーンで空間や時間、文化や言語などを超えた体験、コミュニケーションが可能になります。一方、メタバース社会が急拡大する中で、なりすまし、フェイクニュース、情報漏えいなどの社会問題も浮上します。自由と統制、平等性と多様性をどんなバランスで実現していくかが、現実社会同様に重要な課題になるのです。

法学部

宇宙法を制する者が、
宇宙ビジネスを制す?!

莫大な規模になると予想される宇宙ビジネス市場。日本でも、新しい可能性を求めて多くの企業が参入し始めています。夢は広がりますが、重要な約束事もあります。それは、宇宙に関する自国の法律に則って事業を行うという世界的なルールの遵守。つまり、宇宙法が充実している国ほど、幅広く宇宙ビジネスを展開できるのです。最先端技術の開発だけでなく、宇宙法を発展させることも私たちの重要な使命なのです。

観光学部

宇宙旅行は、
楽しみ方も規格外です。

誰でも宇宙を旅行できる日がいよいよやってきます。旅の楽しみは、なんといってもその土地ならではの食べ物や風景、文化体験など。でも、さまざまな制限のある宇宙空間で、地球と同じような旅を期待できるのでしょうか?地球ウォッチ、無重力体験、宇宙食の食べ比べ……いやいや、もっと自由な発想で「宇宙ならではの楽しみ方」を考えることが、宇宙旅行産業を成長させるカギになりそうです。

コミュニティ福祉学部

全世代が手を取り合い
ハッピーライフ。

2人に1人が70歳以上と、世界に先駆けて超高齢化社会を迎えた日本。不安をなくすのではなく、不安があっても大丈夫な社会。強さに価値があるのではなくて、弱さの価値でつながり合える社会に。赤ちゃんから高齢者まで、だれもがだれかをハッピーにできる、世代を超えたつながりが生まれています。福祉社会の未来は、平和。戦いがない世界で、すべての世代が手を取り合うことで、豊かで幸せな暮らしが実現しています。

現代心理学部

宇宙では、これまでにないプロセスで恋愛に導かれるかもしれません。

私たち人間は、強い不安や恐怖を一緒に感じた人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる傾向があると言われています。この理論は揺れるつり橋と揺れないつり橋を使って実験した結果を元に提唱されたことから「つり橋効果」と言われています。外的な条件で興奮していることと、恋愛感情により興奮していることを混同することが原因とされています。将来、宇宙で出会って結婚するカップルが生まれるかもしれませんね。

スポーツウエルネス学部

無重力空間では、
スポーツも一苦労です。

重力のない世界では骨が脆くなるため、宇宙空間ではスポーツで身体に負荷を与える必要があります。さらにスポーツで使われるあらゆる身体動作が、宇宙空間では難しくなります。そのため、宇宙ステーションなどでランニングをする際は、ゴムベルトなどを使って肩や腰を固定する装置を使います。骨をはじめ身体の源となる宇宙食による栄養の摂取だけではなく、無重力ではスポーツをするのも一苦労ですね。

グローバルリベラルアーツプログラム

宇宙飛行士に求められる資質は、グローバル・リーダーシップです。

宇宙へのフロンティアとしての国際宇宙ステーションは、いわばグローバル企業のようなもの。制限の多い環境の中で、国籍、性別、個性も違うメンバーをまとめ、チームとして成果を上げるために大切なのは「違い」を正しく理解すること。その上で、多様なものの見方・考え方が求められます。リベラルアーツ教育を通して身についた広い教養を土壌にしてグローバル・リーダーシップを磨いた人材が能力を十分に生かせる場所です。

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