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2024.10.07

公開シンポジウム「文化としての大学メサイア――現在・過去・未来」(12月7日開催)

10/7 追記

申し込みを開始しました。

 

 

メサイアとクリスマス
立教のクリスマス行事のなかでも、ひときわ大規模な「メサイア演奏会」。1962年の第1回から今年の第63回演奏会に至るまで、合唱とオーケストラを学生が受け持ち、指揮、独唱、鍵盤にプロの演奏家をお招きして、運営面も学生が担ってきました。


学院創立150周年にあたり、立教大学と同じように長いメサイア公演の伝統をもつ他大学から登壇者を招き、シンポジウムを開催します。

 

【詳細情報】

日時:2024年12月7日(土)14:00~17:00

会場:池袋キャンパス 立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋チャペル)

対象:本学学生、教職員、校友、一般

参加費:無料

事前申込:必要(定員:200名)

申込みはこちら

【内容】

開会挨拶

・西原 廉太(本学総長、教会音楽研究所所員、文学部キリスト教学科教授)

各校のメサイア公演の歴史と現状

・星野 宏美(本学教会音楽研究所所長、異文化コミュニケーション学部教授)
「オール立教メサイア――学生主体の公演?」

・仲辻 真帆 氏(東京藝術大学未来創造継承センター大学史史料室非常勤講師、本学兼任講師)
「東京音楽学校・東京藝術大学のメサイア演奏記録――明治・大正期のハレルヤコーラスと昭和・平成・令和期のチャリティーコンサート」

・大角 欣矢 氏(東京藝術大学音楽学部教授)
「東京音楽学校時代のメサイア作歌」

・津上 智実 氏(神戸女学院大学名誉教授、大阪芸術大学大学院客員教授)
「女子大学のメサイア演奏――東京女子大学と神戸女学院の場合」

・筒井 はる香 氏(同志社女子大学学芸学部准教授)
「全同志社メサイアの歩み」

・宮澤 淳一 氏(青山学院大学総合文化政策学部教授)
「青山学院創立150周年とオール青山メサイアの歩み」

全体討論

 

 

2025年はメサイア日本初演100年

メサイア全曲の日本初演は、1925年(大正14年)、青山学院のゲーリーの指揮のもとに行われました。1920年に東京で開催された世界日曜学校大会をきっかけに、日本人の間でも大合唱への意欲が高まっていた頃です。当時の演奏には、宣教師とその関係者が積極的に参加していました。

 

それより以前、洋楽受容の最初期には、外国の音楽に日本語歌詞をあてはめる作歌がさかんになされ、メサイアの作歌も既に明治期に東京音楽学校で歌われていました。

 

文化としての大学メサイア

第二次世界大戦後、日本の大学においてメサイア公演が次々と企画され、クリスマス行事として定着した背景には、ミッション系大学にて建学精神の確認が重要視されたことと、もうひとつには、音楽の専門教育において社会貢献(慈善事業)への視点が強化されたことが指摘できるでしょう。

 

現在・過去・未来

以上を踏まえて、私たちのシンポジウムでは、日本の洋楽受容、宣教師の活動、ミッション教育における音楽の重要性、アマチュア活動とプロ楽壇の繫がり、さらには広く音楽と社会と宗教の関わりについて考察を深めます。

 

また、毎年のプログラム等、各校の公演記録は、貴重な音楽文化史料です。史料のアーカイブ構築、データ公開の意義にも触れつつ、伝統を次世代にいかに継承するか、活発に議論したいと願っています。

 

皆様のご参加を心よりお待ちします。

 

対象校(公演通し番号の大きい順)

・東京藝術大学
2024年12月19日、第74回藝大メサイア

・東京女子大学
2024年12月7日、第67回東女メサイア

・立教大学
2024年12月16日、第63回立教メサイア

・同志社大学、同志社女子大学
2024年12月25日、第57回全同志社メサイア

・青山学院大学
2024年12月21日、第49回オール青山メサイア

・神戸女学院大学
2024年12月10日、神戸女学院大学音楽学部定期演奏会メサイア(1949年より4年ごと公演)

今回、対象になっていないものの、メサイア公演の伝統をもつ大学は他にも複数あります。

 

 

主催:

教会音楽研究所

後援:

社会福祉法人 朝日新聞厚生文化事業団

 

お問い合わせ:

教会音楽研究所

music@rikkyo.ac.jp

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